AI動画でキャラクターシリーズを作る方法
キャラクターが変わらず、フォーマットが繰り返されるからこそ、視聴者は毎回どんな内容か分かり、シリーズとして成立します。実践的な方法は、キャラクターの参照画像を固定し、A4一枚のシリーズ設定書を作り、短いエピソードの型を決めて、週単位のバッチで制作しながら継続性ログを残すことです。本ガイドでは、週に1〜2回投稿する30〜60秒のエピソードを想定して、各ステップを解説します。
参照写真4枚




3か所、同じキャラクター
ステップ1:第1話の前にキャラクターを固定する
まず参照画像セットを作り、そのシーズン中は確定版として扱います。正面、左右の3/4、横顔、シリーズの衣装を着た全身の各カットで、見える細部がすべて一致している必要があります。保存名は「Chef Ollie S1」のようにバージョン付きにしてください。第3話以降に参照セットが変わると、視聴者は第5話までに気づきます。
脚本を書く前に、クローズアップ、歩行、サイドライト、ロングショットなど異なる状況で短いクリップを4本試作してください。この4本で顔が保てないなら、30話では保てません。
ステップ2:シリーズ設定書を1枚にまとめる
設定書は、バッチを作るたびに確認する1枚の資料です。前提を一文で書き(「引退したシェフが、視聴者の冷蔵庫の余り物を評価し、その材料で一品作る」など)、キャラクターの話し方と実際に使う決まり文句を3つ、繰り返し登場する2〜3か所の場所とそれぞれの照明、そしてルール(キャラクターが絶対にしないこと、扱わない話題)を記載します。
繰り返し登場する場所はキャラクターと同じくらい重要です。各場所は、毎回のプロンプトで一字一句同じ表現を使って説明してください。「白いサブウェイタイルの細長いキッチン、左にガスコンロ、奥に窓」という記述は、書き直さずにそのまま貼り付けることで、エピソードごとにセットが見慣れたものになります。
ステップ3:エピソードの型を決める
繰り返し使える型があると制作が速くなり、シリーズにリズムが生まれます。45秒のエピソードでは、5つのカットで構成するのが扱いやすい型です。
カット1はフック(3〜5秒)で、キャラクターがカメラの前で何かに反応します。カット2は導入(8〜10秒)で、今回のエピソードの内容を示します。カット3と4は本編(各10〜15秒)で、2つの異なるカメラアングルから主な動きを見せます。カット5は締め(3〜5秒)で、毎回同じ決めのしぐさを行います。
冒頭と締めのカットはエピソード間でほぼ同一に保ち、変えるのは中盤だけにします。締めのカットを毎回同じにしておくと、週を追って比べたときにズレが一目で分かるため、一貫性の確認にも役立ちます。
クリップの長さはツールによって異なります。Kling 3.0 Omniは、Klingのユーザーガイド(2026年10月時点)によると1回のリクエストで最長15秒を生成できます。RefVidのクリップは3〜15秒なので、この型の各カットは1回の生成に収まります。
ステップ4:バッチでまとめて制作する
1話ずつ4回に分けるのではなく、4話分をまとめて一度に制作します。バッチ制作なら同じ設定、同じプロンプトの言い回し、同じ参照セットを使い続けられ、不一致にも気づきやすくなります。
実際のバッチは次のように進めます。型に沿って4話分の脚本を書き、それぞれを5つのシーンのプロンプトに分けます。その際、場所の説明は設定書から流用します。フックのカットを全話分まとめて生成し、次に導入、というように同じ種類のカット同士を並べて比較します。
初期のバッチでは、何回か再生成が必要になることを想定し、どのカットをなぜ作り直したかを記録してください。その後、エディタで編集し、音声と字幕を追加して予約投稿します。
音声は別に決めておく必要があります。シリーズで合成音声を使うなら、毎回同じ音声と設定を使ってください。声が変わると、顔が変わるのと同じくらいキャラクターが崩れます。RefVidの任意のサウンド機能は、引用符で囲んだセリフを読み上げますが、声のクローン機能はないため、クリップごとに声が変わることがあります。声を固定したい場合は、エディタで追加してください。
ステップ5:継続性ログをつける
継続性ログは、シンプルなスプレッドシートで管理します。記録する項目は、エピソード番号、日付、参照セットのバージョン、使用したモデルと設定、場所のプロンプト、そして変更点です。第14話がわずかに違って見えたとき、ログを見れば参照セット、モデル、照明のどれが変わったのかが分かります。ログがなければ推測するしかありません。
モデルも変わります。新しいモデルが利用可能になったら、シーズンの途中で切り替える前に、既存の参照セットを使い、締めのカットで試作してください。切り替えたことはログに記録します。
よくある失敗とチェックリスト
変化をつけるために衣装を変えてしまう。変化は場所や話題で出し、衣装はシーズン中は固定します。どうしても変える場合は、新しい参照画像のバージョンを作ってください。
場所の説明を毎回書き直してしまう。設定書から貼り付けてください。
1話ずつ制作してしまい、小さなセットの変化が何週間にもわたって積み重なる。
チェックリスト:参照セットをバージョン管理してテスト済みである。設定書に場所と照明が書かれている。5カットの型が固定されている。4話分のバッチを計画している。音声の設定が同じである。バッチごとに継続性ログを更新している。
RefVidでは、キャラクターのページにそのキャラクターで作ったすべてのクリップが一覧表示されるため、公開前に今週の締めのカットと第1話を比べられます。編集、音声、字幕はご自身のエディタで行います。
よくある質問
- AIキャラクターシリーズの1話の長さはどのくらいが適切ですか?
- ショート動画のプラットフォームでは、30〜60秒がうまくいきやすい長さです。4〜6カットで構成でき、各カットはKling 3.0 OmniやRefVidで最長15秒まで生成できるため、1回の生成に収まります。
- 数か月にわたってAIシリーズのキャラクターを同じに保つには?
- キャラクターの参照セットはその場で編集せず、各エピソードで使った参照セットとモデルを記録し、締めのカットのように繰り返し登場するカットをエピソード間で比べてください。
- 既存のAIキャラクターシリーズに新しいキャラクターを追加できますか?
- はい。新しいキャラクターの参照セットも同じ方法で作り、エピソードに登場させる前に、メインキャラクターと一緒に映るカットで試してください。2人が並ぶカットは一貫性を保つのが難しいためです。RefVidでは、1つのカットに最大3人の被写体を登場させることができ、それぞれプロンプト内で名前を指定します。
- AIシリーズ用の動画生成ツールは必要ですか?それとも任意のモデルで十分ですか?
- 参照画像が固定されていれば、どの参照対応モデルでも使えます。シリーズにするのは特定のツールではなく、固定されたフォーマットと継続性ログです。