RefVid
一貫性

AIキャラクターの一貫性:ズレを診断してから直す

AIキャラクターのズレには、いくつかの異なる原因があり、それぞれ現れる症状も違います。頭を向けたときだけ顔が変わる場合と、最初のフレームから顔が違う場合では原因が別ですし、二人の髪色が入れ替わるケースもあります。原因が分かれば、ズレの修正はずっと早くなります。このページでは6つの原因と、それぞれの見分け方、対処法を紹介します。全体の進め方は、一貫したキャラクターのAI動画に関するガイドをご覧ください。

RefVidでKling 3.0 Omniを使い、ミアの参照写真4枚から生成しました。プロンプト:雨の降る夜のネオンに照らされた東京の路地。髪と肌の色が変わりやすい照明設定です。

原因1:角度の不足

症状:カメラ正面では正しいのに、横顔や上から見た角度、振り向いたときに顔が違って見えます。耳や後頭部が、クリップごとに変わります。

理由:モデルは見せられた角度しか再現できません。参照画像にない角度は毎回新たに推測されるため、その推測がクリップごとに食い違います。

対処法:不足している角度を追加します。横顔と斜め45度の画像を加えれば、多くのケースは解決します。モデルが動画の入力に対応している場合は、数秒間頭を振り向く映像を使うと、静止画では拾えない角度もカバーできます。たとえばKling 3.0 Omniでは、3〜8秒のクリップからキャラクター要素を作成できます。

参照写真4枚:正面、斜め45度、横顔、全身

マーケット
ミアの参照セットは、正面、斜め45度、横顔、全身の衣装をカバーしています。このクリップでは、屋台の前から既存のセットに含まれる角度を通ってカメラの方へ振り向きます。

原因2:矛盾する指示

症状:キャラクターが混ざり合ったような見た目になります。髪が二つの色の中間になったり、ジャケットが二つのスタイルの折衷になったり、年齢がずれて見えたりします。

理由:二つの入力が食い違っていて、モデルがそれを平均化してしまうことが主な原因です。プロンプトの説明が画像と一致していない場合や、髪型が違う時期に撮った参照画像を混ぜている場合によく起こります。

対処法:すべての入力を揃えます。プロンプトからキャラクターの説明を外し、シーン、動作、カメラ指示だけを残します。他と合わない参照画像は除外してください。新しい見た目にしたい場合は、古い参照画像をプロンプトで上書きしようとせず、新しい参照セットを作り直しましょう。

原因3:キャラクター同士の特徴の混入

症状:二人が映るカットで、特徴がキャラクター間を行き来します。彼が彼女の瞳の色を持ち、彼女が彼のひげの影を受け継ぎ、二人とも平均的な顔へ寄ってしまいます。

理由:モデルは二つのアイデンティティを同時に保持しますが、どの特徴がどちらのものかを判別できていません。

対処法:キャラクターごとに名前付きの要素やタグ付きの画像セットを用意し、どの文でも「彼」「彼女」ではなく、そのタグで呼びます。カットの冒頭から二人を離して配置しましょう。同じフレームに似た二人を入れるのは避けてください。見た目の対比があるほど、区別しやすくなります。

一つのクリップに保存済みのキャラクター二人、ミアとレオを登場させています。それぞれ写真4枚ずつ使用しました。プロンプトでカフェのテーブルを挟んで二人を離して座らせ、それぞれにクローズアップを一つずつ割り当てています。

原因4:小さな顔と速い動き

症状:クローズアップでは一貫しているのに、引きのショットやアクションシーン、モーションブラーのかかる場面で崩れてしまいます。

理由:顔が数十ピクセルほどの大きさしかないと、アイデンティティを描き出す余地がありません。動きが速いとさらに悪化し、モデルはぼやけたフレームから顔を組み立て直すことになります。

対処法:アイデンティティが重要になる前にミディアムショットへ切り替え、顔が小さく映るカットでは解像度を上げ、プロンプトで動きをゆっくりにします。引きのショットを必ず残したい場合は、その分アイデンティティの情報量が少ないと割り切り、次のクローズアップで補ってください。

原因5:スタイルと光が参照画像を上書きする

症状:ニュートラルな場面では正しいのに、アニメ、クレイアニメ、フィルムノワール、強いネオンや炎の光など、様式化された場面で見た目が変わります。

理由:スタイルや強い色付きの光は肌の色、髪色、顔の構造を変えてしまい、強いスタイルの指示が参照画像より優先されることがあります。

対処法:シリーズに統一したスタイルがあるなら、参照画像もそのスタイルで作成します。極端な照明は顔が主役でないカットに限定してください。一括生成する前に、様式化された場面を一つ試しておくと安心です。

原因6:長さとランダム性

症状:最初は正しいのに、長いクリップの中でキャラクターがじわじわ変わっていきます。また、同じ入力でも一本だけズレることがあります。

理由:長いクリップではアイデンティティの誤差が積み重なり、どの生成にもランダムな要素が含まれています。

対処法:15秒や30秒の長尺に対応したモデルでも、一つの長回しより、カットで繋いだ短いショットを複数使う方が安定します。単発のズレは、同じ入力で生成し直してください。同じズレが繰り返されるなら、それはランダムではなく、上記のいずれかの原因です。

一つの長回しではなく、カットで繋いだ3秒の2ショットです。ミアがカフェのドアへ歩いていき、次のショットでは前のショットの最後のフレームから続けて、彼女が中へ入っていきます。

修正を定着させる

正しいキャラクターを生み出す参照セットができたら、モデルや形式と一緒に固定します。上記の対処法の多くは入力の変更であり、入力がばらつく進め方では、ズレが再び戻ってきます。RefVidでは、キャラクターを1〜5枚の画像とともに一度アセットとして保存し、すべてのクリップをその同じセットからKling 3.0 Omniで生成します。キャラクターのクリップはすべて一つのページにまとまるため、ズレにもすぐ気づけます。

よくある質問

頭を振り向くとAIキャラクターが変わるのはなぜですか?
参照画像にその角度が含まれていないため、モデルが推測で補っているからです。横顔と斜め45度の画像を追加するか、モデルが動画に対応している場合は頭を振り向く短いクリップを使ってください。
同じショットで二人のキャラクターの特徴が入れ替わるのはなぜですか?
モデルがどの特徴をどちらのキャラクターのものとすべきか判断できていないためです。キャラクターごとに名前付きの参照セットを用意し、タグで呼び分け、フレーム内で離して配置してください。
シードを固定すればキャラクターは一貫しますか?
異なるシーンをまたいでは一貫しません。シードは、ほかのすべての入力が同一の場合にのみ結果を再現します。シーンをまたいでアイデンティティを運ぶのは参照画像の役割です。
RefVidで修正を試す費用はどのくらいですか?
3秒のテストクリップは、1秒あたり31クレジットで93クレジットです。先着50アカウントには630クレジットが無料で付与され、5秒のクリップを4本作れます。それ以降のアカウントには100クレジット付与され、3秒のクリップを1本作れます。
ズレを直すキャラクター一貫性のAI設定はありますか?
ひとつのスイッチで解決する設定はありません。ズレには上記のように複数の原因があるため、症状と原因を照らし合わせ、参照セットから始めて該当する対処法を適用してください。