商品の見た目を保つ商品動画プロンプト
良い商品動画プロンプトは、商品そのものを説明しません。商品の見た目はすでに参照画像が示しています。プロンプトで行うのは、商品をシーンに置き、動きを一つに絞り、カメラに何をさせるかを伝えることです。以下では、ヒーローショット、使用シーン、ライフスタイルの場面ごとに完全なプロンプトを載せ、なぜうまくいくのか、うまくいかないときに何を変えるべきかを解説します。
参照画像と組み合わせて効く商品プロンプトの条件
商品は「ボトル」のように役割で呼ぶか、保存した名前で呼ぶだけにしてください。色やラベルをもう一度説明すると参照画像と競合し、モデルが両者の中間を描いてしまいます。
一つのクリップには動きを一つだけ入れてください。たとえば回転、注ぐ、持ち上げるなどです。6秒の中に動作が二つあると、どちらも曖昧になりがちです。カメラの動き、光源、最後のコマを指定しましょう。「最後は正面ラベルがカメラを向いて終わる」のように終わり方を決めると、参照画像に実際にある角度に着地しやすくなります。
細かい文字には注意が必要です。現行のモデルはどれも細かい印字を描き直すため、ラベルは大きく正面向きにするか、ピントを外して見えにくくしてください。
各プロンプトの前に記載した長さ、縦横比、音声の設定は、プロンプト本文ではなく生成条件です。
ヒーローショットとターンテーブル撮影
プロンプト(6秒、16:9):ボトルがマットな白い台座の中央に立っています。時計回りにゆっくり半回転し、正面ラベルがカメラを向いたところで止まります。カメラは目線の高さで構え、最後の2秒で少しだけ寄ります。大型ディフューザーを通したやわらかい頭上の光と、台座にうっすら映る反射。背景は無地のライトグレーです。
うまくいく理由:半回転で正面に戻るため、モデルが裏側を描くのは一瞬で済みます。回転中にラベルが歪むときは、回転を四分の一回転に短くしてください。
プロンプト(5秒、16:9):ダークスレートの上に置かれた腕時計のマクロ撮影です。カメラは浅い被写界深度で文字盤を左から右へすべり、ピントがリューズからロゴへ移っていきます。右上からの一つの強い光がケースの縁に鋭いハイライトを入れます。卓上には何も置かれておらず、空気は静止しています。
うまくいく理由:ゆっくりとしたスライドは質感と仕上げを見せられ、購入者が重視する部分です。参照画像に文字盤の鮮明なクローズアップを含めてください。含めないとロゴが推測で描かれます。
プロンプト(8秒、16:9):ヘッドホンが、深い青のグラデーションの前で宙に浮いています。左へ四分の一回転し、そのあいだカメラは右へ四分の一周回り込んで、最後は四分の三の角度で止まります。冷たい白のリムライトでイヤーカップの輪郭を際立たせ、やわらかいフィルライトで正面の情報も読み取れるようにします。
うまくいく理由:小さく逆向きの二つの動きは、一つの大きな動きのように見え、どちらもモデルに負荷をかけません。ヘッドバンドが曲がるときは商品の回転をやめ、回り込みだけを残してください。
使用中の商品
プロンプト(5秒、16:9):手が木製のキッチンカウンターからマグカップを取り上げ、カメラのほうへ持ち上げてから、右の画面外へ運び出します。中のコーヒーから湯気が立ち上ります。左からの朝の窓明かりで、暖色系。背後のキッチンはやわらかくぼけています。カメラはカウンターの高さに固定です。
うまくいく理由:手が入ってきて一つの動作をし、そして去ります。細い持ち手に指を通すより、ボディ全体を握るほうがモデルには描きやすいです。
プロンプト(7秒、9:16):公園のベンチにバックパックが置かれています。シンプルなグレーのジャケットを着た人が、それを片方の肩に掛けて、街の歩道を歩き去ります。カメラは腰の高さで2秒間追いかけ、そのあと止まり、人物がピントの外へ歩いて出ていくのを見せます。曇りの日の昼光で、影はやわらかいです。
うまくいく理由:地味な服装の人物が商品と競合することはありません。ストラップやファスナーの形が変わるときは、背面の写真を参照画像に加えてください。
ライフスタイルと文脈のあるシーン
プロンプト(8秒、16:9、音声あり):夕暮れの窓辺でキャンドルが灯っています。背後には都市のスカイラインがぼけて見えます。炎はやさしく揺れ、カメラは中景から寄っていき、ジャーのクローズアップで止まります。外は青い光で、ガラスには暖かい光が映ります。環境音は遠くの交通音と静かな室内の空気感です。
うまくいく理由:冷たい色と暖かい色の対比が、小道具を使わずに雰囲気を生みます。寄っていく動きは商品の上で終わります。音声をオフにする場合は、音声の行を省いてください。
プロンプト(5秒、16:9):ランニングシューズが濡れたアスファルトに、スローモーションで着地し、浅い水たまりを跳ね上げます。地面すれすれの位置から撮影しています。カメラはランナーと同じ速度で並走します。早朝で、低い太陽がランナーの背後にあり、水滴が逆光で輝きます。
うまくいく理由:地面すれすれの視点では、購入者が比べたがる側面とソールが見えます。ただし、この効果はソールの写真を参照画像に含めている場合に限られます。
RefVidなどでこれらのプロンプトを使う
RefVidでは、商品を写真1〜5枚とともに一度保存すれば、すべてのシーンに紐づけられます。そのため、こうしたプロンプトはシーンの説明だけを書けば足ります。商品が一つなら役割を表す言葉で十分です。一つのショットに二つか三つの商品を入れる場合は、保存した名前をそれぞれ書いてください。RefVidが名前をKling 3.0 Omniの@Elementタグに置き換えます。クリップは3〜15秒で、商品ショットなら8秒を超える必要はほとんどありません。
商品写真はショップのリンクから取り込めます。足りない角度は、1枚の写真から描き起こすこともできます。除外事項を並べるより、欲しいものを書くほうが効果的です。「何も置かれていない白い卓上」は、「小道具なし」よりも明確に伝わります。
Veo 3.1の場合、Googleの Veo ドキュメントによると、2026年10月時点で、参照画像付きのクリップは8秒で、参照画像は最大3枚までです。そのため、ヒーローショットは動きを一つに絞り、もっとも良い三つの角度を選んでください。
よくある質問
- プロンプトに商品の色やロゴを書くべきですか?
- いいえ。それらの情報は参照画像が担っています。文章で説明すると画像と競合し、色がずれることがあります。代わりにシーン、動き、カメラ、光を書いてください。
- AIの商品動画は何秒にするのが適切ですか?
- 動きを一つにした5〜8秒が標準的です。長いクリップはモデルが形を崩す時間を増やしますし、多くの広告は数秒ごとにカットを入れるものです。
- AI動画で商品ラベルの文字が変わってしまうのはなぜですか?
- 現行の動画モデルは小さな印字を描き直します。ラベルを大きく正面向きにするか、ラベルの鮮明なクローズアップを参照画像に加えるか、文字をピントの外に出してください。
- 一つのAI動画のショットに商品を二つ登場させられますか?
- はい。商品ごとに参照画像を用意し、プロンプトの中でそれぞれの名前を書いてください。RefVidでは、保存した被写体を最大3つまで一つのショットに入れられ、それぞれ保存した名前で指定します。
- 良い商品動画プロンプトの構成はどのようなものですか?
- シーン、一つの明確な動き、カメラの指示の三つで構成します。商品の見た目は参照画像から得られるため、説明文に書かないでください。
- AI商品動画のプロンプトにブランド名を書くべきですか?
- 書かないほうがよいです。ブランド名を書くと、モデルが文字を勝手に作り出すおそれがあります。ラベルは参照画像に任せてください。