AIで商品デモ動画を作る方法
AIの商品デモ動画は、実物商品の見た目と使い方を、1カットにつき1つの機能で見せる動画です。作業の流れは、売りになる機能を3〜5つ選び、機能ごとに短いカットを計画し、正確な商品の参照画像をそろえ、カットを個別に生成してから、最後に実物のパッケージ写真で締めくくる、というものです。守るべき大原則は、商品にできないことを動画で見せないことです。本ガイドは実物商品向けです。ソフトウェアのデモは、今でも実際の画面を録画するのが最善です。
ステップ1:機能と順番を決める
1. すべての機能を書き出し、購入者が特に気にする3〜5つに絞ります。たとえば旅行用マグなら、車のカップホルダーに収まる、漏れない蓋、コーヒーを保温する、片手で開けられる、などです。バックパックなら、ノートPC用スリーブ、隠しポケット、撥水生地、圧縮ストラップなどになります。
2. 開発チームが自慢したい順ではなく、購入者が最初に知りたいことの順に並べます。冒頭の機能は、主な購入の疑問に2秒で答えられるものにしましょう。
ステップ2:機能ごとにカットを1つ計画する
3. 機能ごとに、それを証明する動作を1行で書きます。「マグを車のカップホルダーに入れる、クローズアップ」「マグを逆さにしてノートPCのキーボードの上で傾ける、一滴もこぼれない」「親指で蓋を開けながら、もう片方の手でスマホを持つ」。デモのカットは見せるものであり、説明するものではありません。
4. 機能ごとにショットサイズを決めます。蓋、ファスナー、ボタンなどの仕組みはクローズアップで。駅でバッグを肩にかけるなど、使われる場面はミディアムショットで。ワイドショットは1つあれば十分です。
5. 各カットは短くします。機能1つにつき4〜8秒もあれば足ります。Kling 3.0 Omniは1リクエストで最大15秒を生成できます(2026年10月時点のKlingユーザーガイドによる)。RefVidのクリップは3〜15秒です。ただ、長いカットを2つ使うより、短いカットを6つ並べた30秒のデモの方が見やすく、修正もしやすくなります。
典型的な30秒の構成は、3秒の冒頭ヒーローカット、約5秒の機能カット4つ、名称と価格を入れた4秒のパッケージカットです。
ステップ3:仕組みが分かる参照画像を用意する
6. 通常の商品写真一式(ヒーローアングル、正面、側面、背面、ロゴのクローズアップ)をそろえ、さらにデモの要となるパーツの画像も加えます。蓋の開閉、開いたノートPCスリーブ、フラップを持ち上げた隠しポケットなどです。参照画像に仕組みが写っていないと、動画モデルは正しく再現できません。もっともらしいけれど別物の仕組みを作ってしまいます。
モデルによっては、蓋が開く様子のような短い実写クリップを読み込めるものもあります。Kling 3.0 Omniは3〜10秒の参照動画を1本と、最大4枚の画像を受け付けます(2026年10月時点のKlingユーザーガイドによる)。
RefVidは商品1つにつき1〜5枚の写真を受け付けますが、参照動画は使えません。そのため、各状態を静止画で撮影してください。仕組みのカットに5枚以上必要な場合は、「マグ、蓋を開けた状態」のように状態ごとに被写体を別に保存し、そのカットで使ってください。商品写真は、ショップの商品ページのリンクから取り込むこともできます。
ステップ4:カットを生成して1つずつ確認する
7. プロンプトは、動作と最後のフレームを中心に書きます。「キッチンカウンターのクローズアップ。手が蓋のボタンを押すと蓋がパッと開き、湯気が立ちのぼる。カメラは固定、左からの柔らかい自然光。最後は開いた蓋がカメラを向いて終わる」。商品の見た目は参照画像に任せます。
8. 各カットは、記憶ではなく実物の商品と照らし合わせて確認します。蓋のヒンジは正しい側にあるか。ストラップの本数は合っているか。ファスナーの向きは正しいか。動きの中では仕組みの誤りは見落としやすいので、コマ送りで確認してください。
9. 機能を誤って表現しているカットは生成し直します。実際よりも商品の性能を大きく見せるカットは残さないでください。たとえば、何時間も湯気が立ち続けるマグや、生地の防水性能を超える豪雨をはじくバッグなどです。それは創作上の演出ではなく、誤解を招く広告です。
ステップ5:編集して仕上げる
10. 計画した順にエディターでカットをつなぎ、各機能の短いテロップを大きな文字で入れ、音楽またはナレーションを加えます。最後は、実物の商品写真または3Dレンダリングにロゴ・名称・価格を正しく入れたパッケージカットで締めくくります。生成動画に含まれる文字は正確さが保証されないためです。
商品ページやYouTube向けには16:9版、SNS向けには9:16版を作ります。切り抜きではなく、それぞれの比率でネイティブに生成すると、商品が中央に収まります。RefVidは16:9、9:16、1:1で生成できます。
RefVidでは、商品を写真とともに一度保存すると、その商品ページにすべてのデモカットが一覧表示されるので、カット同士の一貫性を素早く比較できます。編集とテロップの作業は、お使いのエディターで行ってください。
よくあるミスとチェックリスト
よくあるミス:ナレーションでは説明しているのに映像で見せていない機能、参照画像に写っていない仕組み、すべてを詰め込んだ1つの長いカット、性能の誇張、生成動画から拾ったラベルの文字。
チェックリスト:機能を3〜5つ選んで並べた。機能ごとに、証明できる動作を含む1カットを作った。参照画像に仕組みの画像を入れた。各カットは4〜8秒。各カットを実物と照らしてコマ送りで確認した。最後に実物のパッケージカットを入れた。16:9版と9:16版を作った。
よくある質問
- 商品を撮影しなくても、AIで商品デモ動画を作れますか?
- はい。仕組みを含めた商品の良い写真があれば可能です。動画モデルは参照写真をもとに商品を再現するため、写真に写っていないものは作り物になる可能性があります。
- 商品デモ動画の長さはどのくらいが適切ですか?
- SNSや商品ページでは30秒前後が目安です。3秒の冒頭ヒーローカット、約5秒の機能カット3〜5つ、約4秒のパッケージカットで構成します。
- AIで生成した商品映像を広告に使っても問題ありませんか?
- 商品の機能について購入者を誤解させない限り、一般的には問題ありません。すべてのカットを実物と照らして確認し、誇張した効果は避けてください。これは法律上の助言ではありません。
- AIの商品デモ動画は、販売に使えるほど誠実なものですか?
- 実際の商品ができることを見せている場合に限ります。守るべき大原則は、実物にない機能を見せないことです。
- AI商品デモ動画ジェネレーターを選ぶときは、何に注目すればよいですか?
- 実物商品の参照画像、機能ごとに1つずつ生成できる短いカット、そして最後に実物のパッケージ写真で仕上げられる編集可能な出力、この3点です。