同じ顔と同じボトルで作る、スキンケア・美容のプロンプト
美容動画には、同じ人物に見える顔と、同じパッケージのままの商品という二つの条件が求められます。リファレンス画像でこの両方を押さえれば、プロンプトは質感、光、ゆっくりとした自然な塗布に集中できます。ここでは、商品の質感カット、一貫した顔への塗布、ルーティンのシーンを扱い、現在のモデルがまだ苦手とする動きについても解説します。
美容プロンプトを成功させるコツ
リファレンスは二種類用意しましょう。顔は、素肌またはごく薄いメイクの状態で、柔らかく均一な光で撮影したものを使います。顔の写真を強くレタッチすると、動画でも肌がプラスチックのように見えてしまいます。
肌は自然に見せるよう指定しましょう。「肌のきめが見える、柔らかい拡散光、過度なレタッチなし」のような言葉を入れると、美容動画を作り物っぽく見せるエアブラシ風の質感から遠ざけられます。
モデルが得意な動きを選びましょう。頬にクリームを指でとんとんと伸ばす動作はうまくいきやすいです。一方、マスカラやアイライナー、目の近くでの細かい動作は、小さな道具と小さな顔のパーツを安定して描くのが難しく、失敗しがちです。
各プロンプトの前の括弧内には、尺、縦横比、音声の設定を記載しています。これらは設定であってプロンプト本文ではありません。被写体が一つの場合は「美容液のボトル」のように役割で呼びます。複数の被写体を登場させる場合は名前を付けます。Lena、LUMEN、HALO、MISTは例なので、ご自身が保存した名前に置き換えてください。
商品と質感のカット
プロンプト(5秒、9:16):美容液のボトルが濡れた白い石の上に立っている。ガラスのスポイトがボトルから上がり、透明な金色の雫を一滴落とす。雫は石の上で少し広がる。マクロレンズ、上からの柔らかい光とガラスに映るハイライト、淡いピンクの背景。スローモーション。
効果の理由:一滴の雫は単純で心地よい動きであり、質感がはっきり伝わります。スポイトの形が変わってしまう場合は、ボトルから外したスポイトの写真をリファレンスに加えてください。
プロンプト(6秒、9:16):指先でジャーからクリームをすくって回し、柔らかい山の形を見せてから、平らにならす様子の極端なクローズアップ。窓からの拡散した自然光、被写界深度の浅い画面。
効果の理由:かき回す動きと山の形は、静止画では伝えられない厚みを示します。さらっとした化粧水は、指先から糸を引くようにゆっくり垂れる動きで表現すると見栄えがよくなります。
一貫した顔への塗布
プロンプト(6秒、9:16):ヘアバンドで髪を後ろにまとめた女性が、左の頬に乳液を二本の指で優しくとんとんと伸ばす。そのあと顔を窓の方へわずかに向ける。クローズアップ、カメラは目の高さで固定。朝の柔らかい自然光、肌のきめが見える、落ち着いた表情。
効果の理由:とんとんと叩く動作はゆっくりと繰り返すため、手が安定しやすくなります。顔をわずかに向けるだけなので、頭を大きく動かさずに肌の艶を見せられます。
プロンプト(6秒、9:16):男性が洗面所の鏡の前に立ち、両手で顔に水をかけてから、鏡の中の自分を見上げる。肌に水滴が残っている。カメラは肩越しに、鏡に映る顔にピントを合わせる。明るく清潔な白い光、タイルの壁。
効果の理由:鏡のカットでは顔が二つ映るため、リファレンスには正面からのはっきりした写真を必ず含めてください。鏡像が本人と合わない場合は、代わりに横から撮影してください。
プロンプト(5秒、9:16):Lenaが唇の下側に、HALOのリップバームを一度ゆっくり伸ばして塗り、そのあと唇を軽く合わせて少し微笑む。柔らかい正面からの光、無地の背景。
効果の理由:一度のなぞりと一度の押さえる動作は見分けやすく、動きが自然に見えます。一本のクリップで口紅を全体に塗る動作は避けてください。輪郭がずれやすいです。
ルーティンとライフスタイルのシーン
プロンプト(7秒、9:16):Lenaが明るい寝室の小さなドレッサーに座っている。手前にはLUMENとHALOが並んでいる。彼女はLUMENを手に取り、ラベルを少し見てからカメラに微笑む。ミディアムショット、温かい朝の光、背景に植物。
効果の理由:商品を並べると、それぞれが離れて見え、映像の中で確認しやすくなります。これは三つの被写体にあたり、RefVidで一つのカットに入れられる上限です。そのため、商品ごとに鮮明なリファレンス写真を用意してください。
プロンプト(8秒、16:9):大理石の洗面台の棚に、MIST、LUMEN、HALOが一列に並んでいる。真上からのショット。手が現れて、それぞれを順番に持ち上げ、元の位置に戻す。影の出ない柔らかい光。
効果の理由:真上から撮るフラットレイは、見やすくブランドイメージにも合いやすい構図です。アイテムの位置が入れ替わってしまう場合は、シーンの商品を二つまでに減らしてください。
表現の注意点とモデルに関する補足
AIで作る美容広告では、ビフォーアフターの変化や医学的な効果を示す表現は避けてください。広告媒体の多くが制限しており、生成された結果は商品の効果を証明するものではありません。代わりに、質感、ルーティン、使用感を見せてください。
顔と商品を同じカットに入れる場合は、それぞれに名前を付けてください。RefVidでは、顔と各商品を別々の保存済み被写体として管理します。それぞれ1〜5枚の写真を登録でき、一つのカットには最大3つまで同時に使えます。
Veo 3.1では、Googleの Veo ドキュメントによると、2026年10月時点で、一つのカットに使えるリファレンス画像は合計3枚までです。そのため、顔一つと商品一つの場合は、顔に2枠を割り当ててください。
よくある質問
- AIの美容動画で肌がプラスチックのように見えるのはなぜですか?
- 多くの場合、レタッチされたリファレンス画像や、完璧な肌を求めるプロンプトが原因です。自然で均一に照らされた顔の写真を使い、肌のきめが見える柔らかい拡散光を指定してください。
- AIでマスカラやアイライナーを塗る動画は作れますか?
- 現在のモデルにとって最も難しい美容の動きです。横からのクローズアップで、ゆっくりした動作を試してみてください。何度か生成し直すことになる前提で考えてください。
- AI動画でスキンケアのビフォーアフターを見せることはできますか?
- 避けてください。生成された変化は商品の効果の証拠にはならず、広告媒体ではビフォーアフターの表現が制限されることが多いです。
- スキンケアのAI動画で実際の効果を示せますか?
- いいえ。AIの映像でビフォーアフターの効果をうたってはいけません。質感、塗布、ルーティンのシーンに使ってください。
- 美容動画のAIはまだどこが苦手ですか?
- プラスチックのように見える肌と、アイライナーのような速くて精密な塗布です。ゆっくりとしたシンプルな動きほど、きれいに仕上がります。